旧「メルボルンに暮らす団塊世代が伝えるオーストラリアのゴルフ周辺見聞記」を拡大して、「…スポーツ周辺見聞記」 と改題しました。サッカー、ラグビー、競馬など手を広げます。お楽しみに。
豪水泳選手北京五輪出場停止とメディア
豪水泳選手北京五輪出場停止とメディア

北京オリンピック派遣豪州水泳チームでバタフライ種目出場予定だった
選手の出場停止の裁定が、最近漸く下された。
この裁定は、裁判所にまで持ち込まれ長い時間を費やした結果だった。
問題は、水泳の仲間達とバーに繰り出し酩酊の挙げ句に水泳仲間の
ひとりと諍いを起こし顔面にパンチをくれたというもの。

豪水泳協会の、暴力沙汰事件を引き起こした選手をオリンピック出場枠
から外す決定に不服を唱え、裁判にまで持ち込まれたものだった。
よしんば、北京でメダルの数がひとつ減ったとしても当然の裁定であり
帰結であると思う。
ところがこの裁定に至るまでの経緯を観ると、恰も暴力行為に
及んだ選手を「擁護」するかのような、報道振りが豪メデイアにあった
のだ。
最後に、妥当な終わり方をしたのは、救いだった。

このたぐいの話は、豪州のスポーツ選手の間では、それこそ掃いて
捨てるほどある。
特にオーストラリアン・フットボール、ラグビーリーグ(日本で広く知られる
ラグビーはユニオンであり、リーグとは異なる)などの選手が、酩酊の
あまり(?)暴力沙汰を起こし或いは巻き込まれてメディアに報道される
頻度は呆れるほど多い。

メディアも、これを煽るかのような報道振りがあるのだ。
だいたい、オジーフットボールと呼ばれるオーストラリアン・フットボール
のゲーム自体が、「紛争」「小競り合い」的プレー振りで満ち溢れている。
あちらこちらでAFL(オーストラリアン フットボール リーグ)の
試合が催された週末の後の月曜日には、AFLの裁定委員会が暴力
行為(殴った、ど突いた、タイミングずれの体当たりをくらわせたなど)
の,かどで選手達を呼び出し、罰金や出場停止を一日がかり或いは
数日がかりで決める。
これを毎週、豪州の低俗派メディアが凝りもせずに、暴力シーンが
如何なるものであったかの詳報場面のフィルムと共に国中に流すのだ。
NHKに匹敵するABCも「熱心に」これを報道する。
週末のAFLゲームの暴力沙汰騒ぎが、週明け月曜日の裁定に至る
まで繰り返し流される。

この十年一日の報道が、子供達に影響を及ぼし豪州の国民性の形成
に如何に寄与しているか、恐ろしい現実があると思うが収まる様子は
見えていない。

ここぞの場面で、熱くなることはスポーツでは佳くある。熱くなることと
挙げ句に暴力に訴える、それが恒常的な状態に陥ったときスポーツの
枠からはすっかり、はみ出すのだ。
日本のスポーツ界には、そういう現象を観たく無いと願っている。
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